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最終更新日:2026.5.20

Claude Skillsの始め方|SKILL.mdの書き方と動かし方

Claude Skillsの始め方|SKILL.mdの書き方と動かし方
Claude Skillsを使えば、「議事録を整形して」と頼むだけで、毎回ルールを指示しなくても決まった構造で返ってきます。コミットメッセージの規約も社内テンプレートも、一度Skillにしておけば必要なときに自動で参照されます。 ただ、いざ作ろうとすると次のような壁にぶつかります。 - 公式ドキュメントを読んでも全体像が掴めない - Claude.aiとClaude Codeで作法が違って混乱する - descriptionの書き方次第で発動しないと聞いたが、書き方が分からない - CLAUDE.mdやSlash Commandsとの違いが整理できない - 作ったのに動かないときの原因が特定できない この記事では、議事録整形を題材にSKILL.mdの書き方とClaude.ai・Claude Codeでの動かし方、description設計、補助ファイル活用、動かないときの確認ポイントまでを解説しています。

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Claude Skillsとは

Claude Skills(以下、Skills)は、ClaudeとClaude Codeを提供するAnthropicが2025年10月16日に発表したAgent Skills機能です。特定のタスクの作業手順や専門知識、テンプレート、スクリプトをフォルダにまとめてClaudeに渡せます。Claudeは渡されたSkillの中から、今のタスクに関連するものだけを必要なときに読み込みます。

たとえば議事録の整形ルールをSkillにしておけば、会議メモを渡すだけで毎回ルールを指示しなくても決まった構造に整えてくれます。コミットメッセージの規約も社内テンプレートも、一度Skillにしておけば必要なときに自動で参照されます。

Claude Skillsの主な用途

Claude Skillsは、毎回同じ手順や判断基準で行う作業を再利用するのに向いています。代表的な用途は次のとおりです。

  • ドキュメント・文書作成: 議事録整形、社内テンプレートへの変換、レポート作成など
  • 開発・コーディング支援: PRレビュー、テスト作成、コミットメッセージ整形など
  • デザイン・クリエイティブ: UI設計ルール、ブランドガイドライン、制作フローの適用など
  • AI運用・プロンプト管理: プロンプト評価、出力ルールの統一、複数エージェントの設計補助など

単なる定型文の出力ではなく、入力解釈・処理・出力フォーマット・補助スクリプトまで含めた業務エージェントとして使える点が特徴です。

利用できる環境とプラン

Skillsは複数のClaude製品で利用できます。

環境

利用可否

備考

Claude.ai(Web/Desktop)

利用可能

Customize > スキルから作成・アップロード

Claude Code

利用可能

~/.claude/skills/または.claude/skills/に配置

Claude API / Agent SDK

利用可能

Code execution toolとbeta headersが必要

Claude Cowork

利用可能

Cowork利用条件はClaude Help Centerを要確認

プランは2026年5月時点のClaude Help CenterではPro、Max、Team、Enterpriseで利用可能と明記されています(Code executionの有効化が前提)。Freeプランでの提供可否はClaude側の判断で時期により変動するため、Free利用を前提とする場合は事前にClaude Help Centerで最新の対象プランを確認してください。

Claude.aiとClaude Codeの違い

Claude.aiとClaude Codeでは作り方と運用が異なります。

項目

Claude.ai

Claude Code

作成方法

UI上で作成(対話/直接記述/ZIPアップロード)

ローカルにフォルダ配置

主な保存先

Customize > スキル

~/.claude/skills/または.claude/skills/

呼び出し

自然文で自動発動

自然文または/<skill-name>

共有

Enterprise managed settingsで組織配布

Gitリポジトリやプラグインで共有

向いている用途

文書作成、社内テンプレート

開発手順、レビュー、CLI作業

Custom Skillsはclaude.ai、Claude Code、API間で自動同期されません。同じファイル構造を使い回せますが、使いたい環境ごとに登録または配置する必要があります。

Claude CodeでSkillを作る手順

議事録整形を題材に、Claude CodeでSkillを作る手順を解説します。会議の走り書きを渡すと、決まった構造の議事録に整えてくれるSkillを作ります。

作成するSkillの仕様

作成するSkillの仕様は次のとおりです。

  • スキル名: meeting-notes-formatter
  • 入力: 会議の走り書き(箇条書き、散文どちらでも可)
  • 出力: 以下の構造に整形された議事録
    • 会議概要(日付、参加者、テーマ)
    • 議論サマリー(3行以内)
    • 決定事項
    • ToDo(担当者と期限つき)
    • 次回への申し送り

Skillのディレクトリ構成

Skillは、1つのフォルダにSKILL.mdと必要な補助ファイルをまとめて作成します。最小構成ではSKILL.mdだけで動きます。

meeting-notes-formatter/
└── SKILL.md

補助ファイルを使う場合は、次のように用途ごとにファイルを分けます。

meeting-notes-formatter/
├── SKILL.md
├── references/
│   └── writing-rules.md
├── scripts/
│   └── extract-todos.sh
└── assets/
    └── meeting-template.md

各ファイルやフォルダの役割は次のとおりです。

項目

必須

役割

SKILL.md

必須

Skillの説明、発動条件、実行時の指示を書く

references/

任意

長いルール、仕様、ガイドラインなどを分けて置く

scripts/

任意

Claudeに実行させたい補助スクリプトを置く

assets/

任意

テンプレート、ひな型、画像などの素材を置く

最初はSKILL.mdだけで作り、ルールが長くなったらreferences/に分ける、処理を安定させたい作業が出てきたらscripts/を追加する、という順で十分です。最初から複雑な構成にする必要はありません。

配置場所を決める

Claude CodeでのSkillの配置場所は2種類あります。

配置場所

パス

用途

グローバル

~/.claude/skills/<skill-name>/

全プロジェクトで共通利用

プロジェクト

<project>/.claude/skills/<skill-name>/

特定プロジェクト内のみ

業務全般で使うものはグローバル、プロジェクト固有のものはプロジェクトに置きます。今回はグローバルに配置するため、~/.claude/skills/meeting-notes-formatterフォルダを作成します。

SKILL.mdの作成

作成したmeeting-notes-formatterフォルダでSKILL.mdファイルを新規作成し、次の内容を貼り付けて保存します。

冒頭の---で囲まれた領域はYAML frontmatter(YAML形式で書く設定ブロック)です。

---
name: meeting-notes-formatter
description: 会議の走り書きや雑なメモから、構造化された議事録を作成します。「議事録を整形して」「会議メモをまとめて」「ミーティング記録を整理」といった指示で発動します。出力は会議概要、議論サマリー、決定事項、ToDo、次回への申し送りの5項目に整形します。
---

# 議事録整形Skill

ユーザーから受け取った会議の走り書きを、以下の構造に整形します。

## 出力フォーマット

### 会議概要
- 日付: (走り書きから抽出。不明な場合は「不明」と記載)
- 参加者: (走り書きから抽出した名前を列挙)
- テーマ: (会議の主題を1行で)

### 議論サマリー
3行以内で議論の要点を要約します。

### 決定事項
箇条書きで決定した内容を列挙します。決定事項がない場合は「特になし」と記載します。

### ToDo
| 担当者 | タスク | 期限 |
|---|---|---|
| (名前) | (内容) | (日付または「未定」) |

ToDoがない場合は「特になし」と記載します。

## 次回への申し送り
次回の会議に持ち越す論点や、未解決の議題を箇条書きで記載します。なければ「特になし」と記載します。

## 整形時の注意

- 元の走り書きに含まれない情報を補完しない
- 不明な情報は「不明」または「未定」と明示する
- 参加者の名前は元の表記を尊重する(敬称の有無も含めて変更しない)

YAML frontmatterのうち必須項目はnameとdescriptionの2つです。Claudeはこの2つだけを見てSkillを使うかどうかを判断する仕組み(Anthropicはこれを「Progressive Disclosure(段階的開示)」と呼びます)のため、descriptionの書き方が発動精度を大きく左右します。具体的な書き方は後の「Skill活用のTIPS」で解説します。

nameは半角小文字英数字とハイフンのみで1〜64文字、フォルダ名と一致させるのが基本です。Claude Codeではnameを省略するとディレクトリ名が使われますが、他環境への移植性を考えるならnameを明示しておくのが安全です。

Claude Codeには、Agent Skills公式仕様にはない独自のfrontmatter拡張があります。たとえばより明示的に発動条件を伝えたい場合、when_to_useを追加できます。ただしwhen_to_useはClaude Code限定で、claude.aiやAPIでは無視されます。複数環境で同じSKILL.mdを使い回す場合はdescriptionに発動条件を埋め込むほうが安全です。

動作確認する

Claude Codeを起動し、議事録整形を依頼します。

# 起動コマンド
claude

セッション内で、次の会議メモを貼り付けて整形を依頼します。

以下の会議メモを議事録に整形してください。

5月10日 オンライン
参加: 田中、佐藤、山田
新サービスのリリース日について議論
6月末を目標にすることで合意
田中がプレスリリース原稿、来週中まで
佐藤が告知バナー、5月末まで
集客チャネル未確定、次回継続議論

Skillが正しく認識されていれば、SKILL.mdで定義したフォーマットどおりの議事録(会議概要、議論サマリー、決定事項、ToDo、次回への申し送りの5項目)で返ってきます。Claude CodeではSkillが呼び出されるとSKILL.mdの内容がセッションのコンテキストに入るため、そのセッション中は安定して同じフォーマットを再現できます。

Skillをチームで共有する場合

プロジェクト固有のSkillをチームで共有したい場合、プロジェクトの.claude/skills/をGitリポジトリにコミットすることで共有することができます。

Claude.aiでSkillを作る手順

Claude.aiでは3種類の作成方法から選べます。Claude Codeで作ったSKILL.mdを持ち込むこともできますが、自動同期はされないため別途登録が必要です。

事前準備: Code execution and file creationを有効にする

Claude.aiでClaude Skillsを使うには、Code execution and file creationを有効にする必要があります。有効化の場所はプランによって異なります。

  • 個人プラン(Pro/Max): Settings > Capabilities > Code execution and file creation
  • Team/Enterpriseプラン: Organization settings側でSkillsの利用許可とCode executionを有効化(管理者権限が必要)

UI表記は将来変更される可能性があるため、最新の正確な手順はClaude Help Centerで確認するのが安全です。

3つの作成方法から選ぶ

Customize > スキル を開き、右上の「+」から「スキルを作成」を選びます。次の3つの方法が表示されます。

作成方法

概要

向いているケース

Claudeでクリエイティブに

Claude(skill-creator)と対話しながら生成

手早く試したい

スキルの指示を記述

UI上で直接 SKILL.md を入力して保存

構造を学びながら作りたい

スキルをアップロード

SKILL.mdを含むフォルダをZIP化してアップロード

補助ファイル付きの完成形を持ち込みたい

方法A: スキルの指示を記述(UIで直接編集)

「スキルの指示を記述」を選ぶと、UI上でnameとdescription、SKILL.md本文を入力するエディタが開きます。Claude Code編で作成したSKILL.mdの内容(YAML frontmatter以下の本文)をそのまま貼り付けて保存します。補助ファイルを使わないシンプルなSkillに最適です。

方法B: スキルをアップロード(ZIP)

SKILL.mdを含むフォルダをZIP化してアップロードします。フォルダ名はSkill名と一致させ、scripts/、references/、assets/などの補助フォルダもZIP内に含められます。

meeting-notes-formatter/
└── SKILL.md

macOSではFinderでmeeting-notes-formatterフォルダを右クリックして「圧縮」、Windowsではエクスプローラーで右クリックから「送る > 圧縮(zip形式)フォルダー」を選びます。できたZIPを「スキルをアップロード」から登録します。補助ファイル付きのSkillはこちらを使うのが基本です。

方法C: Claudeでクリエイティブに(対話形式)

公式のskill-creatorスキルとの対話形式で作成します。「議事録を整形するSkillを作りたい」のような自然文で依頼すると、Claudeが質問を返しながらSKILL.mdを生成してくれます。Claudeに依頼するときの具体的な伝え方は、後述の「ClaudeにSkillを作ってもらう」で解説します。

動作確認する

Claude.aiで新しいチャットを開き、Claude Code編と同じ会議メモを渡して整形を依頼します。Skillが正しく発動していれば、SKILL.mdで定義したフォーマットどおりの議事録が返ってきます。発動しない場合やフォーマットが守られない場合は、「Skillが動かないときの確認ポイント」を参照してください。

組織で配布する(Enterprise managed settings)

Claude.aiのTeam/Enterpriseプランでは、組織オーナーが管理画面からSkillを配布できます(公式には「managed settings」と呼ばれます)。設定箇所はOrganization settings内のSkills管理画面です。アップロードしたSkillは、メンバー側でもデフォルトで有効になり、必要に応じてメンバー側で個別にオフにできます。組織全体で標準化したい議事録フォーマットや、ブランドガイドラインの適用などに向いています。

複数Skillをまとめたいときはプラグインも検討

複数のSkillと外部接続(MCP)、Sub-agentsを1つにまとめたPluginという形式もあります。Anthropic公式GitHubにはanthropics/skillsという公式Skillのサンプル集が公開されており、Skill設計の参考として活用できます。Plugin marketplaceとしては別途anthropics/claude-plugins-officialが用意されています。

Skill活用のTIPS

実運用ではdescription設計、補助ファイル、似た機能との使い分けが効果を大きく左右します。

発動精度を上げるdescriptionの書き方

Claudeはまずnameとdescriptionだけを見てそのSkillを使うかどうか判断します。SKILL.md本文や補助ファイルは、descriptionが「使うべき」と判断されて初めて読み込まれます。つまりdescriptionの書き方が発動精度を決定づけます。

発動しにくいdescriptionには共通パターンがあります。「議事録を作るSkill」のように短すぎる、「テキストをきれいに整形します」のように抽象的すぎる、出力内容だけ書いて「いつ使うべきか」が書かれていない、といった例です。

Anthropic公式の作成ガイドでも、descriptionは次の3点を明確にすることが推奨されています。

原則

内容

何をするSkillか

このSkillが解決するタスクを1文で示す

いつ使うべきか

ユーザーのどんな指示で発動すべきかを明示する

関連キーワード

ユーザーが使いそうな別の言い回しを含める

この3原則を満たすと、議事録整形Skillのdescriptionは次のように書けます。

description: 会議の走り書きや雑なメモから、構造化された議事録を作成します。「議事録を整形して」「会議メモをまとめて」「ミーティング記録を整理」といった指示で発動します。出力は会議概要、議論サマリー、決定事項、ToDo、次回への申し送りの5項目に整形します。

何をするSkillか(議事録作成)、いつ使うべきか(議事録整形の指示が来たとき)、関連キーワード(議事録、会議メモ、ミーティング記録)の3要素が含まれています。

なお、descriptionの文字数制限は環境によって異なります。Agent Skills公式仕様とClaude API docsでは最大1024文字、Claude Help Centerでは200文字、Claude Codeの/skillsリスティングでは250文字で切られるなど、実装ごとに上限が異なります。複数環境で同じSkillを使う場合は、最も厳しい200文字以内に収めるのが安全です。

補助ファイルでSkillを発展させる

SKILL.mdだけでも十分動きますが、補助ファイルを使うとSkillの能力を引き上げられます。Agent Skillsの公式仕様では、次の3種類のフォルダが定義されています。

フォルダ

用途

scripts/

Claudeが必要に応じて実行できるスクリプト

references/

詳細な参考資料(Skill本体から分離)

assets/

テンプレートや画像などの素材

これらは必要なときだけClaudeに読み込まれるため、SKILL.md本体を短く保ったまま機能を拡張できます。たとえば議事録のMarkdownからToDoだけを抽出するbashスクリプトをscripts/extract_todos.shに置き、SKILL.md内で「ユーザーがToDoだけを抽出したいと依頼した場合はscripts/extract_todos.shを使う」と書いておけば、Claudeは必要と判断した場面でスクリプトを実行できます。

同様に、文体ガイドラインなどの長いルールはreferences/、整形後のひな型はassets/に分けると、SKILL.md本体は簡潔に保ちながら複雑な要件に対応できます。

CLAUDE.md / Slash Commands / MCPとの使い分け

Claudeには、Skillsと似た役割の機能がいくつかあります。これらの違いを整理しておくと、適切に使い分けられます。

機能

主な役割

読み込みタイミング

Skills

特定タスクの手順・知識のパッケージ

関連タスクを判断したとき

CLAUDE.md

プロジェクトや個人の永続的な前提・規約

セッション開始時に毎回

Custom Slash Commands

短いプロンプト・コマンドのショートカット

ユーザーがコマンドを入力したとき

MCP(Model Context Protocol)

外部サービスやツールへの接続規格

該当ツールを使うとき

Claude Codeでは、Custom Slash CommandsはSkillsに統合されました。たとえば.claude/skills/deploy/SKILL.mdを作ると、/deployコマンドとして呼び出せます。補助ファイルを追加したい場合はSkillsの形式が便利です。SkillsとMCPは補完関係で、MCPで外部ツールに接続し、Skillsでそのツールをどう使うかを定義する組み合わせも考えられます。

ClaudeにSkillを作ってもらう

SKILL.mdは自分で一から書くこともできますが、Claudeに作成を依頼する方法もあります。特に初めて作る場合は、作りたいSkillの目的、入力、出力、守りたいルールをClaudeに伝えると、SKILL.mdのたたき台を作りやすくなります。

たとえば、議事録整形Skillを作りたい場合は、次のように依頼します。

会議メモを議事録に整形するClaude Skillを作りたいです。
以下の条件でSKILL.mdのたたき台を作ってください。

- Skill名: meeting-notes-formatter
- 入力: 会議の走り書き、箇条書き、散文メモ
- 出力: 会議概要、議論サマリー、決定事項、ToDo、次回への申し送り
- ルール:
  - 元のメモにない情報は補完しない
  - 不明な情報は「不明」または「未定」と書く
  - ToDoは担当者、タスク、期限の表にする
- descriptionには、どんな依頼文で発動すべきかも含めてください

Claudeに依頼するときは、「Claude Skills用」「SKILL.md形式」「YAML frontmatterを含める」と明示すると、使いやすい形で出力されやすくなります。

Claudeに作成してもらったSKILL.mdは、そのまま使う前に次の点を確認します。

  • name がフォルダ名と一致しているか
  • description に「何をするか」と「いつ使うか」が含まれているか
  • 出力形式が自分の使いたい形になっているか
  • 実行してほしくない操作や、補完してほしくない情報が明記されているか
  • Claude Code限定の項目と、Claude.aiでも使える項目が混ざっていないか

Claudeに任せると作成は早くなりますが、最終的なルール確認は自分で行う必要があります。特に社内情報、外部送信、ファイル操作、スクリプト実行を含むSkillでは、内容を理解してから使うことが重要です。

Skillは使いながら更新・改善する

Skillは一度作って終わりではありません。実際に使う中で、発動しにくい指示、守られにくい出力形式、毎回追加で頼んでいる補足が見つかります。それらをSKILL.mdに反映していくことで、Skillは少しずつ使いやすくなります。

たとえば、議事録整形Skillを使っていて「ToDoの期限が抜けやすい」「決定事項と議論中の内容が混ざる」「出力の見出し名を社内テンプレートに合わせたい」と感じたら、そのルールをSKILL.mdに追記します。

改善時に見直すポイントは次のとおりです。

  • 発動しにくい場合: descriptionに、実際に自分が使う依頼文や関連キーワードを追加する
  • 出力がぶれる場合: 出力フォーマット、見出し名、表の列名を具体的に書く
  • 余計な補完が入る場合: 元の入力にない情報を補わない、と明記する
  • ルールが長くなった場合: references/に分けて、SKILL.md本体を短く保つ
  • 毎回同じ処理を頼む場合: scripts/やassets/として切り出せないか検討する

最初から完成度の高いSkillを作ろうとするより、まず小さく作って動かし、実際の失敗や手戻りをもとに更新していくほうが実用的です。

おすすめのSkill

最初に作るSkillは、手順が決まっていて、出力の良し悪しを確認しやすいものがおすすめです。いきなり外部サービスを操作するSkillや、失敗時の影響が大きいSkillを作るより、まずは文章整形やチェック用途から始めると動作確認しやすくなります。

たとえば、次のようなSkillは作成しやすく、効果も確認しやすいです。

  • 議事録整形Skill: 会議メモを決まった構成の議事録に整える
  • コミットメッセージ作成Skill: 変更内容から社内ルールに沿ったコミットメッセージを作る
  • PRレビュー観点整理Skill: レビュー時に見るべき観点をチェックリスト化する
  • リリースノート作成Skill: 変更履歴からユーザー向けの説明文を作る
  • 社内テンプレート変換Skill: 文章を社内指定のフォーマットに整える

最初は「入力」「出力」「守るルール」がはっきりしている作業を選ぶと、descriptionやSKILL.md本文も書きやすくなります。

Skillを安全に使うためのセキュリティ注意点

Skillはスクリプトの実行を含むため、安全性の確認が重要です。

信頼できるソース以外を使わない

第三者が配布するSkillをむやみに使うのは避けます。次のいずれかに該当するものを基準にすると安全です。

  • Anthropic公式が提供するSkill
  • 自社内で作成・レビューされたSkill
  • 既知の信頼できる開発者・組織が公開しているSkill

GitHubで見つけた知らない作者のSkillをそのまま使うのは推奨されません。

スクリプトと外部接続を必ず確認する

外部から受け取ったSkillを使う前に、次の項目をレビューします。

確認項目

チェックポイント

scripts/内のコード

何を実行しているか、外部に通信していないか

references/とassets/

機密情報や不正なリンクが含まれていないか

descriptionと本文

プロンプトインジェクションの記述がないか

外部MCPサーバーへの参照

信頼できる接続先か

特にscriptsはClaudeが実行する可能性があるため、コード内容を理解せずに導入するのは避けます。

API利用時のデータ保持に関する注意

APIでClaude Skillsを使う場合、Agent SkillsはZero Data Retention(ZDR)の対象外とAnthropic公式ドキュメントに明記されています。データ保持要件がある組織では、導入前にAnthropicのデータ保持ポリシーを確認しておくと安心です。

Skillが動かないときの確認ポイント

動かないときは上から順に確認します。

YAML frontmatterのチェック項目

多い原因の1つがYAMLの記述ミスです。次の項目を確認します。

  • ファイルの先頭が---で始まっているか
  • name:と値の間に半角スペースが入っているか
  • インデントが半角スペースで揃っているか(タブ文字は不可)
  • 引用符の対応が取れているか
  • frontmatterの終わりが---で閉じられているか

nameと親ディレクトリ名の不一致

YAML frontmatterのnameは、Skillのフォルダ名と一致しているのが基本です。フォルダ名がmeeting_notes_formatter(アンダースコア)で、nameがmeeting-notes-formatter(ハイフン)など、わずかな違いでも認識されない場合があります。

nameの仕様は次のとおりです。

  • 1〜64文字
  • 半角小文字英数字とハイフンのみ
  • 先頭と末尾にハイフンを置けない
  • 連続ハイフンは使えない

descriptionの曖昧さ

YAMLは正しいのに発動しない場合、descriptionが曖昧な可能性があります。「Skill活用のTIPS」の3原則(何をするか、いつ使うか、関連キーワード)が含まれているかを再確認します。

環境側の設定不足

Claude Skillsを使うには、環境側の設定も必要です。

環境

確認項目

Claude.ai

Code execution and file creation が有効になっているか

Claude Code

最新バージョンに更新されているか

Claude API

beta headersが正しく設定されているか

Team/Enterprise

組織側でSkills機能が許可されているか

ここまで確認しても動かない場合は、公式ドキュメントの最新版を参照するか、Anthropic公式のanthropics/skillsリポジトリのサンプルと自分のSkillを比較するのが早い解決策です。

まとめ

Claude Skillsは、SKILL.mdとフォルダ構造を理解すれば誰でも今日から始められる機能です。要点は次のとおりです。

  • Claude Skillsは「特定タスクの手順をフォルダで渡す」仕組みで、Claude.aiとClaude Codeの両方で使える(自動同期はされない)
  • Claude Codeでは~/.claude/skills/または.claude/skills/に配置するだけで動く
  • Claude.aiは「対話で生成」「UIで直接記述」「ZIPアップロード」の3通りから選べる
  • 発動精度を決めるのはdescription。「何をするか」「いつ使うか」「関連キーワード」の3原則を押さえる
  • 補助ファイル(scripts/references/assets)で複雑な処理や長いルールにも対応できる
  • Skillは作成して終わりではなく、使いながら更新・改善していく

まずは自分が頻繁にやっている「整形・作成・チェック」のタスクを1つ、Claude CodeかClaude.aiでSkillを作ってみてください。最初から完成度を高くしようとするより、小さく作って動かし、使いにくかった点をSKILL.mdに反映してどんどん改善していきましょう。

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