NILTO

ナレッジ 2024-08-27

こんな時にはヘッドレスCMSへ - 新規導入や乗り換え時のポイント

akira

ヘッドレスCMSの新規導入や乗り換え時のポイント

CMSの移行の選択肢の一つとしてヘッドレスCMSを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?新しい潮流のCMSであるヘッドレスCMSには様々なメリットがあり、近年導入を進めている企業も増えています。しかし、ヘッドレスCMSにはマッチするケースとマッチしていないケースが顕著に存在します。本記事では、ヘッドレスCMSの構造を簡単に紹介した後に、ヘッドレスCMSの向き不向きについて説明します。ぜひ参考にしてみてください。

ヘッドレスCMSとは何か

ヘッドレスCMSとは、ヘッド、つまりフロントエンドがないCMS(コンテンツ管理システム)です。通常のCMSでは、コンテンツ管理とその表示が密接に結びついていますが、ヘッドレスCMSではコンテンツの作成や管理を行うバックエンドと、コンテンツを表示するフロントエンドが切り離されているのが特徴です。コンテンツはAPIを介して提供され、任意のフロントエンドで表示されます。

ヘッドレスCMSに乗り換えるべきタイミング

ヘッドレスCMSでは、その構造から従来のCMSにはないさまざまなメリットがあります。以下のような時はヘッドレスCMSへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?

CMSが古くなり、セキュリティ規格への適応が難しい

近年Wordpressをはじめとしたオープンソース系CMSのセキュリティリスクが指摘されています。特にエンタープライズのプロダクトではセキュリティに関する対策が必須です。フロントエンドとバックエンドが分離しているヘッドレスCMSでは、外部に公開されているのがフロント部分だけになるので、外部からデータベースに直接アクセスできません。そのため、攻撃の糸口を見つけられる可能性が少ないという特徴があります。

フロントエンドの開発に自由度が欲しい

従来のCMSの場合、バックエンドとフロントエンドが密接につながっていたため、デザインの表現によっては技術的な調整が必要でした。ヘッドレスCMSでは、CMSによってデザインやレイアウトが固定されないことで、フロントエンドの自由度が格段に高くなります。今までCMSの制約ありきで進めていたデザイン制作も、理想のUX/UIを追い求めることが可能になります。また、フロントエンドの開発技術に関しても制約がありません。今まではCMSにそれぞれ言語や設計の制約があり、それらの仕様に詳しい人材が必要でした。ヘッドレスCMSではフロントエンド技術に制約がないので、より一般的な知識で対応することが可能となり、幅広い人材でチームを作ることができます。

CMSの機能を後付けしたい

既存のウェブサイトやアプリに、後からブログやニュース枠を追加するようなこともあるかと思います。フルスクラッチで作られたものの場合、新たに全体をCMSに移行して作り直すか、機能の追加開発が必要です。その点ヘッドレスCMSはウェブサイトやアプリ内の変更したい箇所のみをCMS化させることができ、開発コスト軽減やスケジュール短縮を可能とします。

複数のチャネルにコンテンツを配信したい

ウェブサイトやアプリ、サイネージなど近年コンテンツを表示させるチャネルが増えてきています。従来のCMSの場合、それぞれのチャネルごとにCMSを用意する必要があり、情報更新の管理が煩雑でした。ヘッドレスCMSではAPIをベースに更新するため、対応デバイスに制約がありません。一つの管理画面ですべてのチャネルの情報を配信・更新できるので、更新漏れや二重管理を防止できます。

サイトのパフォーマンスが悪い

Wordpressのような従来のCMSは、データベースへアクセスし、ファイルを生成・出力してフロントを表示させるため、画面表示に一定のタイムラグが生じていました。一方、ヘッドレスCMSではそれらの工程を省くことができるため、静的ファイルをそのまま表示するような形となり、従来のCMSより表示速度を短縮できます。表示速度を速くすることで、ユーザビリティの向上が図れるだけでなく、SEOの評価も上げることができます。

ヘッドレスCMSが向いていないケース

ヘッドレスCMSを導入する際にはフロントエンドの開発が必要になります。また、CMS側からフロントエンドにコンテンツデータを出力する際にはAPIを利用するため、開発者にはAPIに関する知識も必要です。そのためエンジニアの工数や外注費がかさみ、従来のCMSに比べ開発コストが高くなります。また、クラウド型やパッケージ型のCMSには月額利用料が発生します。ヘッドレスCMSの多くは費用も高い傾向にあるため、できるだけ費用を抑えたい場合には不向きです。もし先述のようなヘッドレスCMSのメリットが生かされないウェブサイトやアプリであったなら、ヘッドレスCMSを無理に導入する必要はありません。一度導入する前にビジネスにおけるヘッドレスCMSの影響とコストを整理して考えてみることをおすすめします。

ヘッドレスCMS「NILTO」

NILTOではヘッドレスCMSの構造的なメリットに加え、サイト運用者のニーズを満たすさまざまな機能が充実しています。

標準で多言語対応

NILTOは追加開発なしに多言語対応サイトを構築でき、グローバルなビジネスを展開している企業に最適です。フィールドごとの翻訳設定や言語ごとの編集権限設定など、堅実な運用に必要な機能が揃っています。

強固なセキュリティ

フロントエンドとバックエンドが分離しているというヘッドレスCMSの構造的なセキュリティの堅牢さに加え、2要素認証やIP制限、監査ログ、シングルサインオンなどセキュリティ機能が充実しています(プランにより違いがあります)

多数のサイトを効率的に管理

NILTOでは、スペースやサブスペースという単位で複数のコンテンツを管理します。サイトごとにサービス契約する必要がないため、コストを抑えられるほか、複数のサイト間でコンテンツ設計を共通化できるため、設計を一括作成・変更することも可能です。

豊富なコラボレーション機能

エンタープライズのアプリケーションでは、ページの作成・編集に携わるメンバーが多くなり、コンテンツの確認フローや権限管理が複雑になりがちです。NILTOでは、柔軟な権限設定やリアルタイム共同編集、ワークフローなどの機能が充実しており、複数人が携わるアプリケーションでもスムーズに作業が可能となります。

フレキシブルテキスト

柔軟なデザインと快適な書き心地を両立した、従来のリッチテキストに代わるフィールド。あらかじめ定義した書式をエディターUIで簡単に呼び出すことが可能です。

さいごに

今回は従来のCMSからヘッドレスCMSに乗り換えるタイミングについてご紹介しました。この記事を読んで次に入れるのはヘッドレスCMSが良さそう、と思った方は、フェンリルが提供するヘッドレスCMS「NILTO」も候補の一つとしていただければ幸いです。NILTOについてご質問、ご不明点などがございましたらお問い合わせページからお気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします。

akira

マーケター

NILTOのマーケティングを担当。
NILTOの魅力を伝えられるマーケッターを目指しています。
趣味は釣り、山登り、ランニングです。